気温が低くなれば、体温を逃がさないように体は血管を収縮させます。
これが続くと次第に血行が悪くなって冷えを感じるようになります。
体の中で熱を産生させる役割を持つのが筋肉です。
とくに女性は男性に比べて筋肉量が少ないので冷えやすい傾向にあり、月経で毎月約30mgの鉄分を失うことも一因です。
鉄分は血液の流れにのって酸素を運び、熱を生じさせます。
鉄分不足は貧血だけではなく、冷えも招きます。
血管は寒さのほかに、ストレスを感じたときにも血管が収縮するため、血流が悪くなります。
また、几帳面な人は、手のひら、足の裏、わきなどに汗をかきやすく、気化熱で体温が奪われて冷えを招きやすいのです。
もう一つ、女性が気をつけなければならないのは、冷えの自覚がない隠れ冷え性です。
ふだん寒さに弱い人は、自分なりに冷えの対策を講じています。
しかし、隠れ冷え性の方は、案外丈夫な人が多く、少しくらい冷えても体調に変化はみられません。
ただし、冷えに慣れきった体は、自覚したときには、冷えの症状があっという間に表れ、体調が悪くなるようです。
冷えは万病の元といわれています。
最近、バナナダイエットが突如ブームになりましたが、バナナは体を冷やす作用があります。
ダイエットに効果があるからといって、バナナばかり食べるのはよくありませんよ。
冷え性の方は、ふだんから体を温めることに気を配ることが健康のためによいのです。
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