ほとんどの方は、朝食抜きで採血したのではないでしょうか。
この検査でわかるのは空腹時血糖値です。
しかし、糖尿病の診断にはもう一つ、食後の2時間で血糖値を計ることが用いられており、どちらかで基準を超えていると糖尿病型、基準内でも正常をオーバーしていると境界型と診断されます。
一般的な健康診断では空腹時血糖値なので、空腹時で正常であっても安心はできません。
食後の血糖値を計っていないので、食後の血糖値が高い人はそのまま見逃されてしまうのです。
このように、健康診断というものは手抜きというか疑問に思うことがあります。
高血糖状態が続くと血管に負担がかかります。
からだのすみずみまではりめぐらされている細い血管も、血液の主要な道である動脈も傷つき、やがてボロボロになってしまいます。
動脈硬化を促進する因子としては、糖尿病のほか、高脂血症、高血圧、不健康な生活習慣(偏った食生活、喫煙、過剰なストレス等)などが以前から知られていました。
最近の研究では、糖尿病になる前の段階である食後高血糖でも動脈硬化が進み、心臓病による死亡率は健康な人の2倍になることがわかっています。
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