人間の体は60兆個の細胞からつくられており、その細胞の活動に必要な栄養や酸素は血液によって運ばれています。
血液の通り道は血管ですから、血管が健康かどうかは全身の健康にもかかわってきます。
若いときは誰もがしなやかな血管であるが、年を重ねるにつれて弾力性が失われてきます。
血管が老化してくると、血管そのものが壊れやすくなるだけではなく、血液の流れも悪くなります。
流れが悪いと血液から受け取る栄養や酸素によって活動している全身の細胞の活動を低下させます。
まさに人間は血管とともに老いるのです。血液の主要な道である太い血管(動脈)が老化した状態を動脈硬化という。
心臓病や脳卒中といった生命にかかわる病気は動脈硬化を基盤にしたものが多く、この動脈硬化を促進する要因のひとつとして、
高血糖があげられます。
これは血液中に糖が過剰にある状態をいいます。
現在、日本では糖尿病が強く疑われる人は約740万人、糖尿病の可能性が否定できない人(予備軍)の880万人を加えると、実に1620万人に達しているのです。
この数字は成人のおおよそ6人に1人にあたります。
厚生労働省の5年前の調査に比べると、糖尿病は50万人、予備軍は200万人も増えているのだそうです。
この急増ぶりから、糖尿病は21世紀の国民病といわれています。
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