本当は、由布院山荘無量塔の「Tan’s bar」で
ゆっくりジャズを聴きながら薩摩切り子のグラスで
焼酎のオンザロックでも傾けたいと思うのだが・・・。
「山荘無量塔」は、茅葺き風のモダンな和風旅館で、
障子戸の玄関が人目を惹きます。



障子戸をひくと、そこは土間になっており右手に小さな暖炉がある。
冬は暖炉のほのぼのとした炎と薪の香りがたまらない。

奥に進むと「Tan’s bar」があり、
暖炉の真上にカーネギーホールと同タイプの
劇場用スピーカーがデーンと据え付けられています。


劇場用スピーカーWE16Aホーン


天井が高く、梁が太くて黒光りしており、
カウンターテーブルにはありとあらゆるお酒が並んでいる。
又、亀の井別荘「天井桟敷」と同様に藍色の古伊万里の深皿が
飾られています。
以前は「エビスビール」を注文し、
えんじ色の大きなスピーカーから流れる音楽を2時間ほど堪能し、
アルコールを醒まし帰路についていました。
最近は、ビールであっても酒酔い運転ですので、
もっぱらコーヒーで済ませています。
コーヒーは700円と少し高めですが、
「無量塔」の重厚なインテリアと天井の高い空間を味わえるの
であれば決して高いとは思いません。
おみやげは、もちろん「無量塔のPロール」1380円です。
由布院駅前にあるお肉屋さんで売っている
地鶏のから揚げも美味しくよく買って帰ります。
湯布院から家まで2時間半くらいかかるので、
カーステレオの音量を普段より大きめにして、
さまざまなジャンルの音楽を楽しみながら帰ります。
さしずめ、一曲目はローリング・ストーンズの
「ジャンピング・ジャック・フラッシュ」にするべきか、
それとも師走の気ぜわしい気持ちを鎮めるために
ベートーヴェンの「交響曲第九番」にしようかと
迷ってしまうのも楽しみの一つです。
私の音楽を聴く目的は居眠り運転防止とストレス発散のためです。
もうすぐ、除夜の鐘が鳴り響きます。
除夜の鐘を聞きながら1年を振り返り、良い年をお迎え下さい。