糖尿病とその予備群が1620万人もいるというのに、血糖値への関心度は低いようです。
みなさんは自分の血糖値を知っていますか?手元に検診結果があれば、血糖値とヘモグロビンA1cを確認してみましょう。
もし、どちらかの数値が正常より高いのであれば、すぐに医療機関に行って診察を受けて下さい。
また、自分の血糖値を測ったことがなければ、ぜひ検診をお勧めします。
中高年のみならず若い方も血糖値に関心をもち、正常値にコントロールすることが血管のしなやかさを保ち、老化を遅らせることにつながるのです。
※ヘモグロビンA1c
直近1〜2ヶ月間の平均血糖状態を反映する値です。
血糖値の高い状態が続くほど、赤血球に含まれるヘモグロビンにブドウ糖が結合します。
その割合がどれくらいあるか百分率(%)で示したもので、空腹時血糖値は正常だが、食後の血糖値が下がりにくい人を発見するときに役立てます。
尚、ヘモグロビンA1cは通常の検診で血糖値と同時に測られます。
糖尿病が強く疑われる人の数値は6,1%以上、糖尿病の可能性を否定できない人の数値は5,6%以上6,1%未満をさしています。
2008年08月31日
2008年08月30日
食後高血糖は糖尿病への始まりです
糖尿病は、空腹時の血糖値が正常でも、食後の血糖値だけが急上昇して元に戻りにくい食後高血糖から始まることが多いと言われます。
食後高血糖をそのまま見過ごしておくと、やがて空腹時も血糖値が高いままの糖尿病になってしまいます。
糖尿病の怖いところは、発症してから5〜10年はまったく自覚症状がなく、気づかないうちに動脈硬化が進んで全身を蝕んでしまうのです。
その結果、糖尿病の三大合併症といわれる糖尿病性網膜症、糖尿病性腎症、糖尿病性神経障害となる可能性が高いのです。
また、足の血管がつまって壊疽(えそ)をおこすこともあり、糖尿病は日常生活を著しく低下させることになります。
糖尿病性網膜症・・・・目の底にある網膜の細い血管がもろくなり網膜が傷害されるために機能が低下し視力障害をおこします。日本の中途失明原因の第一位です。
糖尿病性腎症・・・・・腎臓で血液をろ過している糸球体の毛細血管が詰まって尿がつくれなくなります。糖尿病性腎症により年間1万人以上が人口透析を行なっており、人口透析の新規導入原因の第一位となっています。
糖尿病性神経障害・・・もっとも多く、もっとも早く現れる合併症です。知覚神経と自律神経が障害されやすく、知覚神経ではしびれや痛み、自律神経はこむら返りや発汗異常などの症状がみられます。
食後高血糖をそのまま見過ごしておくと、やがて空腹時も血糖値が高いままの糖尿病になってしまいます。
糖尿病の怖いところは、発症してから5〜10年はまったく自覚症状がなく、気づかないうちに動脈硬化が進んで全身を蝕んでしまうのです。
その結果、糖尿病の三大合併症といわれる糖尿病性網膜症、糖尿病性腎症、糖尿病性神経障害となる可能性が高いのです。
また、足の血管がつまって壊疽(えそ)をおこすこともあり、糖尿病は日常生活を著しく低下させることになります。
糖尿病性網膜症・・・・目の底にある網膜の細い血管がもろくなり網膜が傷害されるために機能が低下し視力障害をおこします。日本の中途失明原因の第一位です。
糖尿病性腎症・・・・・腎臓で血液をろ過している糸球体の毛細血管が詰まって尿がつくれなくなります。糖尿病性腎症により年間1万人以上が人口透析を行なっており、人口透析の新規導入原因の第一位となっています。
糖尿病性神経障害・・・もっとも多く、もっとも早く現れる合併症です。知覚神経と自律神経が障害されやすく、知覚神経ではしびれや痛み、自律神経はこむら返りや発汗異常などの症状がみられます。
2008年08月29日
見逃されやすい食後の高血糖
職場や地域の健康診断で血糖値を調べたことがあると思います。
ほとんどの方は、朝食抜きで採血したのではないでしょうか。
この検査でわかるのは空腹時血糖値です。
しかし、糖尿病の診断にはもう一つ、食後の2時間で血糖値を計ることが用いられており、どちらかで基準を超えていると糖尿病型、基準内でも正常をオーバーしていると境界型と診断されます。
一般的な健康診断では空腹時血糖値なので、空腹時で正常であっても安心はできません。
食後の血糖値を計っていないので、食後の血糖値が高い人はそのまま見逃されてしまうのです。
このように、健康診断というものは手抜きというか疑問に思うことがあります。
高血糖状態が続くと血管に負担がかかります。
からだのすみずみまではりめぐらされている細い血管も、血液の主要な道である動脈も傷つき、やがてボロボロになってしまいます。
動脈硬化を促進する因子としては、糖尿病のほか、高脂血症、高血圧、不健康な生活習慣(偏った食生活、喫煙、過剰なストレス等)などが以前から知られていました。
最近の研究では、糖尿病になる前の段階である食後高血糖でも動脈硬化が進み、心臓病による死亡率は健康な人の2倍になることがわかっています。
ほとんどの方は、朝食抜きで採血したのではないでしょうか。
この検査でわかるのは空腹時血糖値です。
しかし、糖尿病の診断にはもう一つ、食後の2時間で血糖値を計ることが用いられており、どちらかで基準を超えていると糖尿病型、基準内でも正常をオーバーしていると境界型と診断されます。
一般的な健康診断では空腹時血糖値なので、空腹時で正常であっても安心はできません。
食後の血糖値を計っていないので、食後の血糖値が高い人はそのまま見逃されてしまうのです。
このように、健康診断というものは手抜きというか疑問に思うことがあります。
高血糖状態が続くと血管に負担がかかります。
からだのすみずみまではりめぐらされている細い血管も、血液の主要な道である動脈も傷つき、やがてボロボロになってしまいます。
動脈硬化を促進する因子としては、糖尿病のほか、高脂血症、高血圧、不健康な生活習慣(偏った食生活、喫煙、過剰なストレス等)などが以前から知られていました。
最近の研究では、糖尿病になる前の段階である食後高血糖でも動脈硬化が進み、心臓病による死亡率は健康な人の2倍になることがわかっています。
2008年08月28日
人間は血管とともに老いる
「人間は血管とともに老いる」という言葉があります。
人間の体は60兆個の細胞からつくられており、その細胞の活動に必要な栄養や酸素は血液によって運ばれています。
血液の通り道は血管ですから、血管が健康かどうかは全身の健康にもかかわってきます。
若いときは誰もがしなやかな血管であるが、年を重ねるにつれて弾力性が失われてきます。
血管が老化してくると、血管そのものが壊れやすくなるだけではなく、血液の流れも悪くなります。
流れが悪いと血液から受け取る栄養や酸素によって活動している全身の細胞の活動を低下させます。
まさに人間は血管とともに老いるのです。血液の主要な道である太い血管(動脈)が老化した状態を動脈硬化という。
心臓病や脳卒中といった生命にかかわる病気は動脈硬化を基盤にしたものが多く、この動脈硬化を促進する要因のひとつとして、
高血糖があげられます。
これは血液中に糖が過剰にある状態をいいます。
現在、日本では糖尿病が強く疑われる人は約740万人、糖尿病の可能性が否定できない人(予備軍)の880万人を加えると、実に1620万人に達しているのです。
この数字は成人のおおよそ6人に1人にあたります。
厚生労働省の5年前の調査に比べると、糖尿病は50万人、予備軍は200万人も増えているのだそうです。
この急増ぶりから、糖尿病は21世紀の国民病といわれています。
人間の体は60兆個の細胞からつくられており、その細胞の活動に必要な栄養や酸素は血液によって運ばれています。
血液の通り道は血管ですから、血管が健康かどうかは全身の健康にもかかわってきます。
若いときは誰もがしなやかな血管であるが、年を重ねるにつれて弾力性が失われてきます。
血管が老化してくると、血管そのものが壊れやすくなるだけではなく、血液の流れも悪くなります。
流れが悪いと血液から受け取る栄養や酸素によって活動している全身の細胞の活動を低下させます。
まさに人間は血管とともに老いるのです。血液の主要な道である太い血管(動脈)が老化した状態を動脈硬化という。
心臓病や脳卒中といった生命にかかわる病気は動脈硬化を基盤にしたものが多く、この動脈硬化を促進する要因のひとつとして、
高血糖があげられます。
これは血液中に糖が過剰にある状態をいいます。
現在、日本では糖尿病が強く疑われる人は約740万人、糖尿病の可能性が否定できない人(予備軍)の880万人を加えると、実に1620万人に達しているのです。
この数字は成人のおおよそ6人に1人にあたります。
厚生労働省の5年前の調査に比べると、糖尿病は50万人、予備軍は200万人も増えているのだそうです。
この急増ぶりから、糖尿病は21世紀の国民病といわれています。
2008年08月27日
野菜と果物を食べるとガンのリスクは低下する
厚生労働省研究班の調査によると、 たばこを吸い、お酒もたくさん飲む人は食道がんにかかるリスクが大幅に高くなるという。しかし野菜・果物を多く食べると、そのリスクは大きく低下するようです。
研究班は全国各地に住む45〜74歳の男性約3万9千人にアンケートし、食事や喫煙、飲酒など生活習慣を聞き、平均約8年間にわたって追跡した。その期間中に116人が食道がんにかかったという。
野菜・果物を食べる量も計算し、1日540グラム前後の「たくさん食べる」群と、320グラム前後〜170グラム前後の「それほど食べない」群に分類して解析した。
野菜・果物をそれほど食べない群でたばこを吸わず、酒は1日に2合未満の人が食道がんにかかるリスクを1とすると、野菜・果物をそれほど食べない群でたばこを吸い酒も2合以上飲む人のリスクは7.67倍であった。しかし、野菜・果物をたくさん食べる人は、たばこを吸い酒も2合以上飲んでもリスクは2.86倍に抑えられた。
全体に野菜・果物を食べる量が増えるとリスクは低下する傾向にあり、摂取量が1日100グラム増えるとリスクは約10%下がります。
ただ、喫煙や飲酒でリスクが高まることに変わりはなく、解析を担当した国立がんセンター予防研究部は「食道がんを防ぐには、まず禁煙と節酒。そのうえで、野菜や果物をたくさんとることが大切」であると
指摘しています。
研究班は全国各地に住む45〜74歳の男性約3万9千人にアンケートし、食事や喫煙、飲酒など生活習慣を聞き、平均約8年間にわたって追跡した。その期間中に116人が食道がんにかかったという。
野菜・果物を食べる量も計算し、1日540グラム前後の「たくさん食べる」群と、320グラム前後〜170グラム前後の「それほど食べない」群に分類して解析した。
野菜・果物をそれほど食べない群でたばこを吸わず、酒は1日に2合未満の人が食道がんにかかるリスクを1とすると、野菜・果物をそれほど食べない群でたばこを吸い酒も2合以上飲む人のリスクは7.67倍であった。しかし、野菜・果物をたくさん食べる人は、たばこを吸い酒も2合以上飲んでもリスクは2.86倍に抑えられた。
全体に野菜・果物を食べる量が増えるとリスクは低下する傾向にあり、摂取量が1日100グラム増えるとリスクは約10%下がります。
ただ、喫煙や飲酒でリスクが高まることに変わりはなく、解析を担当した国立がんセンター予防研究部は「食道がんを防ぐには、まず禁煙と節酒。そのうえで、野菜や果物をたくさんとることが大切」であると
指摘しています。